寿司を食べる際に、爽やかなアクセントとなるガリ。一口食べると口の中がさっぱりし、次のネタへとスムーズに移ることができますよね。しかし、このガリ、ただのお寿司の付け合わせではありません。
寿司の味を引き立て、食事をより一層楽しめるようにしてくれます。
実は、その歴史や役割、種類など、奥深い世界が広がっているのです。そんなガリの魅力を余すところなくご紹介します。
ガリってそもそも何?
ガリとは、生姜を薄く切って甘酢に漬け込んだものです。寿司屋さんで用いられる業務用の商品などは「甘酢平切紅生姜」などの名称で販売されています。
紅生姜の薄切りと混同されることもありますが、ガリは生姜を薄く切って甘酢漬けにしたもので、紅生姜は生姜を赤く染めたものです。
ガリの役割
- 味覚のリセット
- 異なる種類の寿司を食べる際に、ガリを挟むことで口の中がリセットされ、それぞれの寿司の味がより鮮やかに感じられます。
- 消化の促進
- 生姜の辛み成分であるジンゲロールには、消化を促進する効果があると言われています。
- 殺菌効果
- 生姜には殺菌効果があり、生魚を食べる上で衛生面でもメリットがあります。
- 食欲増進
- ガリの爽やかな酸味は食欲をそそり、より一層お寿司を美味しく味わえるようにしてくれます。
- 魚の脂を切る
- 脂の多い魚を食べた後には、ガリを食べることで口の中がさっぱりし、次のネタへとスムーズに移ることができます。
- 生臭みを消す
- 生姜の爽やかな風味が、魚の生臭みを消し、より一層魚の旨味を引き立てます。
- 体を温める
- 生姜には体を温める作用があるため、冷たい寿司を食べた後でも体が冷えすぎないようにする効果も期待できます。
ガリを使った食べ方のコツ
- 一口ごとに
- 違う種類の寿司を食べるごとに、一口の間にガリを挟んでみましょう。口の中がさっぱりして、次の寿司の味をより楽しめます。
- 脂の多いネタの後
- 脂ののったマグロやトロなどの後には、ガリを食べることで口の中がさっぱりし、次のネタに移りやすくなります。
- 軍艦巻きに添えて
- 軍艦巻きを醤油につけるときに、ガリを少し乗せてから食べると、醤油の味が均一になり、より美味しくいただけます。
- ガリで醤油を付けて
- 握り寿司を醤油につけるときに、ガリを醤油皿につけ、それを寿司に塗るよう刷毛代わりにすることで、手が汚れるのを防ぎしかもシャリが醤油に浸かるのを防げるのでスマートに食べられます
ガリの歴史
ガリの種類
- 新生姜のガリ
- 新生姜を使用することで、より爽やかな風味と歯切れの良さが楽しめます。
- 老生姜のガリ
- 老生姜を使用することで、深みのある風味と香りが楽しめます。
- 白ガリ
- 生姜を漂白して作ったガリで、見た目が白く、すっきりとした味わいが特徴です。
- 甘酢の割合
- 甘酢の割合を変えることで、甘さや酸味のバランスを調整することができます。
手作りガリ、作ってみたらいかがでしょうか。(ガリの作り方)
手作りガリの材料(作りやすい分量)
- 新生姜
- 300g
- 下ごしらえ用の塩
- 小匙1/2
(甘酢)
- 昆布だし
- 180ml
- 酢
- 120ml
- 砂糖
- 大匙5
- 塩
- 小匙1/2
1生姜の下処理
まず、切りやすい大きさに切り分けてから洗い、茶色くなっている皮の部分があればスプーンや包丁で(茶色い部分だけでいいので)こそげとります。
続いて、赤い部分を少し残すようにして先端を切り落とします。
(赤い部分を少し残すと淡いきれいなピンク色になる)。
続いて、赤い部分を少し残すようにして先端を切り落とします。
(赤い部分を少し残すと淡いきれいなピンク色になる)。
新生姜の甘酢漬けは軽い食べ口であることが美味しいので包丁やスライサーなどで、繊維にそって、できるだけ薄く切ります。
※ 繊維に沿って縦に切ると、食感よく、切り口もきれいに仕上がります。
※ 繊維に沿って縦に切ると、食感よく、切り口もきれいに仕上がります。
2生姜の茹で方と漬け込み方
鍋にたっぷりの湯を沸かし、切った新生姜をさっと1~2分ほどゆでます。
(薄ければ1分、少し厚みがあれば2分が目安)。
ゆで上がれば、できるだけ大きめのざるに上げます。
しっかりと水気を切ってから、ざるの中で箸を使って新生姜を広げ、塩小さじ1/2を全体にふりかけ、
箸で軽く混ぜ合わせて塩をまんべんなく馴染ませます。そのまま冷めるまで待ちます。
(薄ければ1分、少し厚みがあれば2分が目安)。
ゆで上がれば、できるだけ大きめのざるに上げます。
しっかりと水気を切ってから、ざるの中で箸を使って新生姜を広げ、塩小さじ1/2を全体にふりかけ、
箸で軽く混ぜ合わせて塩をまんべんなく馴染ませます。そのまま冷めるまで待ちます。
生姜を冷ましている間に〈甘酢〉を作ります。
▼甘酢の作り方
(昆布だし180ml、酢120ml、砂糖大さじ5、塩小さじ1/2)
鍋に昆布だしを入れ中火にかけます。少し温まったら火を止めて砂糖と塩を加えます。
箸で軽くかき混ぜ砂糖と塩がすべて溶けたら酢を加えます。
まだ温かい状態で先ほどの生姜を入れ、冷めるのを待ちます。
▼甘酢の作り方
(昆布だし180ml、酢120ml、砂糖大さじ5、塩小さじ1/2)
鍋に昆布だしを入れ中火にかけます。少し温まったら火を止めて砂糖と塩を加えます。
箸で軽くかき混ぜ砂糖と塩がすべて溶けたら酢を加えます。
まだ温かい状態で先ほどの生姜を入れ、冷めるのを待ちます。
生姜が冷めたら、しっかりと手で生姜の水気を絞ります。
絞った生姜は清潔な保存容器に入れ、冷蔵庫で保管しましょう。2~3か月保存可能です。
絞った生姜は清潔な保存容器に入れ、冷蔵庫で保管しましょう。2~3か月保存可能です。
ガリは、寿司の付け合わせとしてだけでなく、さまざまな料理に活用できます。
- お茶漬け
- 熱々のお茶漬けにガリを添えると、さっぱりとした味わいが楽しめます。
- パスタ
- ペペロンチーノなどのパスタにガリを刻んで加えると、ピリ辛風味になります。
- サラダ
- サラダにガリをトッピングすると、爽やかなアクセントになります。
まとめ
今回は、お寿司のガリについて詳しくご紹介しました。
ガリは、単なる付け合わせではなく、寿司の味を引き立て、食事をより楽しくしてくれる食材です。ぜひ色々な種類のガリを試して、自分のお気に入りのガリを見つけてみてください。
ガリは、単なる付け合わせではなく、寿司の味を引き立て、食事をより楽しくしてくれる食材です。ぜひ色々な種類のガリを試して、自分のお気に入りのガリを見つけてみてください。